平成23年度 第1回 新人セラピスト教育研修 -実績報告-
テーマ: 臨床が変わる90分間の軽イイ話 part2-美味しく食べる機能的座位
食事に限った事ではありませんが、姿勢が日常生活活動・機能に与える影響は、ご周知のとおりです。今回は、neck free をキーワードに、講義・実技を予定しています。
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成23年 9月15日(木)
会 場: 北原国際病院
参加人数: 38名
講 師: 北原脳神経外科病院リハビリテーション科
八児 正次 先生
内容
【1. 食事動作】
咀嚼・嚥下・味覚の探索が主体となる活動
姿勢・上肢手指の巧緻性・感覚からの情報・情動などさまざまな要素が必要
先行期の反応が嚥下反射に影響
【2. 障害像】
異常性と代償がみられる
片麻痺患者は感覚情報が不足している→活動の中で変化を作る(柏木)
【3. 食事のための機能的座位】
安定し上肢手や頭頚部が自由であること
姿勢セット(予測的姿勢制御)→骨盤やや後傾・胸腰推移部・胸椎下部で抗重力伸展
コアコントロール / ネックフリー
【4. 実技】
姿勢の安定と運動連鎖、頸部の分離(自由性)を体験する
座位:隣の人とペアで、座位保持・立ち上がりにおける相手の動きを感じとる。
臥位:隣人とペアで頚部・体幹・下肢を操作し、身体反応の変化を感じとる。
感想
- とても勉強になりました。ありがとうございました。
- 今回の内容で学んだ事を再度練習し、日々の臨床に生かしていきたいと思います。
- 実技もあり、分かりやすく、今後に生かしていきたいと思いました。
- 実技時スタッフが多かったのはよかったと思います。
- コアスタビリティの再確認ができました。
- スタビリティ→モビリティの反応は今後を活かしたいと思いました。
- 実習では実際の頚部や胸郭の動きが理解できました。
- STにも分かりやすいように説明してくださり、ありがとうございました。明日から実践してみようと思いました。
心に残った一言
「安楽な睡眠や楽しい食事、清潔な身辺環境の維持の中にこそQOLは存在する。」