平成23年度 第3回 新人セラピスト教育研修 -実績報告-
テーマ: 介護保険の理解と活用~医療と介護と地域をつなぐ~
本格的な高齢化社会を迎え、高齢者が生涯にわたり健やかで安心した生活を送るために、介護保険は欠かせません。また、リハビリで出会う多くの脳卒中の患者様は、医療から介護・福祉へと切れ目のないサービスが必要とされており、リハビリにとって介護保険は重要な制度です。今回は、介護保険制度の基本的な事項について、わかりやすく解説していただきます。
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成23年10月13日(木)
会 場: 介護老人保健施設イマジン
参加人数: 68名
講 師: 本間 穣 先生
(八王子市地域包括支援センターゆうゆう)
内容
【1. 介護保険の基本的理解】
目的:その人が自立した日常生活ができるよう、必要なサービスに係る給付を行う。
対象者:第一号被保険者(65歳以上の高齢者)
第二号被保険者(40~64歳の特定疾病に該当する方)
利用の流れ:
認定申請→認定調査→認定審査→結果通知→ケアプラン作成→サービス開始
給付には、要支援・要介護認定とケアプランが必要
ケアマネージャー:
所属は介護福祉関連施設が中心。基礎資格は8割以上が介護・福祉系。
【2. サービス内容について】
訪問系サービス:訪問介護(ホームヘルパー)、訪問入浴介護、訪問看護
通所系サービス:通所介護、通所リハ
住宅改修:一人当たり一住居20万円、都制度による費用補助あり
福祉用具:購入(5品目)、貸与(12品目)
介護保険施設:介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護療養型医療施設
地域密着型サービス:地域の実情に応じて、市区町村が指定申請。
【3. 連携について】
病院退院前後、訪問から通所への切り替え等で、リハの支援が必要。
感想
- 支援センター側からのセラピストに向けて求めることを教えていただけたことが勉強になりました。
- ケアマネへ動作面を丁寧に伝えることが大事であることを実感しました。
- 介護保険下のサービスにつなぐ際に考えなくてはならない点を学ぶことができて良かったです。
- 患者様やご家族から介護保険について質問されることが多々あるため、とても勉強になりました。
- 市区町村ごとに制度が若干違い、八王子の特徴が知ることがでて良かった。
- サービス、福祉用具(レンタル・購入)などの利用方法、流れが分かりやすく理解できた。
- 機能面を知っているPT・0Tと、在宅に詳しいケアマネさんとの連携が、患者様が自宅復帰するにあたり、とても必要なことだと実感しました。
心に残った一言
「医療関係の方にも介護保険を知って頂いて、連携が深まると良いと思います。」