平成23年度 第4回 新人セラピスト教育研修 -実績報告-
テーマ: 虚血性心疾患の運動処方・運動療法
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成23年10月27日(木)
会 場: 東海大学八王子病院
参加人数: 54名
講 師: 宮古 裕樹 先生
(東海大学八王子病院 リハビリ訓練科)
内容
【1. はじめに】
日本における死因において、「心疾患」は「がん」に次いで第2位。
動脈硬化の有病率は、加齢とともに増加する。
【2. 虚血性心疾患の分類】
狭心症:心筋の一過性の虚血。5~10分以内でおさまる。ニトログリセリンが有効。
心筋梗塞:冠動脈血流減少による心筋の壊死。30分以上続く重苦しい痛み。
【3. 虚血性心疾患の治療】
一次予防:運動療法 / 食事療法 / 禁煙 / 薬物療法
急性期治療:冠動脈インターベンション / 冠動脈バイパス術
二次予防:包括的心臓リハビリテーション
【4. 心臓リハビリテーション】
適応疾患:心筋梗塞・狭心症・弁膜症術御など。
心リハの目的と効果:長期予後改善・再発予防を目的に、運動療法を実施することで、最大酸素摂取量の増加・突然死の減少がみられる。
運動療法:有酸素運動 / レジスタンストレーニング / 機能障害に対する機能訓練
リスク管理:ACSM運動療法ガイドライン
【5. 地域ネットワーク】
HTCセミナー / 八王子心リハカンファレンス / 心リハ指導士 研修施設
感想
- 心リハについて、現在の病院では勉強する機会も少ないので、とても勉強になりました。
- とても専門的な内容で今後より勉強したいと思う刺激になりました。ありがとうございました。
- 貴重なお話しをありがとうございました。明日からの臨床にいかしていきたいと思います。
- STだったのですべて新しい知識でしたが、心疾患を合併している方も多いので、今後の糧としていけたらと思います。
- 心疾患について理解不十分な部分が多くあったので、講義を聞きとても勉強になりました。
- 新しい知識・情報が多く、勉強していかなければと改めて思いました。
- 脳卒中の患者様でも心疾患を合併している方が多いので、明日から負荷量等検討し直そうと思いました。
心に残った一言
「患者さんの苦痛を取り除き、楽しく(生活の質の改善)長生き(生命予後の改善)をしていただく。」