平成23年度 第6回 新人セラピスト教育研修 -実績報告-
テーマ: そうだ!画像所見を診てみよう!第2弾
画像所見を診ることは選択しうる評価手技の一つです。画像所見は知識と経験が必要で、最初はとっつきにくいものですが、患者様が模範解答となり、毎回答え合わせをしてトレーニングが可能です。最新鋭の機器も、解らないから使わないのでは宝の持ち腐れです。最初の一歩を踏み出すための基本的な内容を紹介します。
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成23年11月24日(木)
会 場: 東京天使病院
参加人数: 56名
講 師: 佐々木 良 先生
(東京天使病院 リハビリテーション科 科長)
内容
【1. 骨・関節の診断に必要な基礎知】
【2. エックス線検査の原理と読影の基本】
Alignment(配列), Bone(骨), Cartilage(軟骨), Distribution(分布),
soft tissue(軟部組織)
【3. 頚椎の画像と主要所見】
前後像:骨棘の側方突出 / 椎体の破壊的病変 / 椎間腔の矮小化
側面像:先天性頚椎癒合 / 後縦靭帯骨化 / 前靭帯・項靭帯石灰化 / 椎体破壊 /
棘突起骨折
動態撮影:頚椎脱臼・亜脱臼 / 椎間板変性による後方すべり / 脊柱管狭窄
【4. 腰椎の画像と主要所見】
前後像:椎弓間間隙・椎間腔狭小化 / 椎間関節の中央偏移 / 潜在性二分脊椎
側面像:転移性脊椎腫瘍 / 変形脊椎すべり症 / 脊椎カリエスなど
【5. 股関節の画像と主要所見】
大腿骨頚部骨折 / 骨粗鬆症診断(singh分類)など
【6. 膝関節の画像と主要所見】
変形性膝関節症など
感想
- 画像がたくさん出てきてわかりやすかった。
- レントゲン所見の診方についてどこの何を見るべきか学べました。ありがとうございました。
- とても勉強になりました。画像から予想・予測をたてて治療に活かしたいと思います。
- 解剖と画像所見が並び、比較して理解しやすかったです。ありがとうございました。
- 解剖学的な内容を含めながら基礎的な内容から教えていただき、今まで不明だった所が解決しました。
- 分かりやすい説明でしたが、OTとしては肩関節などもやっていただければと思いました。次回ぜひ宜しくお願いします。
- 嚥下に関わる知識も一部含まれていて、自分でも勉強してみようと思いました。
心に残った一言
「治療を進めるには、画像から症状を見ていくことが大事。」