平成25年度 第5回 新人教育研修プログラム (新人セラピスト教育研修会)
テーマ: 明日から使える中枢性神経疾患に対するバランス訓練
毎年、大人気の中澤先生の講義です。今年もフレッシュマンを中心とした分かり易い内容です。養成校で学んだ基礎にプラスして、明日からの臨床の場面で使えるヒントを実技を含めて紹介します。
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成25年11月28日(木)
会 場: 多摩丘陵病院 3階 理学療法室
東京都町田市下小山田町1491 [地図]
参加人数: 49名
講 師: 多摩丘陵病院 診療技術部理学療法科 科長
理学療法士
中澤 幹夫 先生
内容
○姿勢の安定とは(身体重心、支持面)
○運動と姿勢(意図した運動と姿勢調節の相互協調)
○随意運動のプログラム(運動プログラムと姿勢制御プログラム)
○脊髄への下降路と運動機能との関係(外側脊髄路系、内側脊髄路系)
○外側運動制御系(外側皮質脊髄路、赤核脊髄路)
○内側運動制御系(網様体脊髄路、視蓋脊髄路、前庭脊髄路、前皮質脊髄路)
○先行随伴的姿勢調節(運動に伴って生じる身体動揺を最小限に抑えるための姿勢調節)
○Core Stability(抗重力コントロールのための下部体幹における伸筋と屈筋の相反的な同時収縮)
○Linear Extension(直線的な縦方向の伸展)
○魔法の杖現象
感想
- Core Stability について、「いったい何なんだ?」と疑問でした。これから勉強していきたいと思います。
- 軸回旋は大事なんだと思いました。
- 上肢の位置で体幹の動きにくさに大きく影響を及ぼす等、解剖学の基礎の視点から動作を考えることが大切なのだと感じました。
- 体幹伸展に肩甲帯のアライメントが強く関わっているなど、環境を適切に整えることで治療効果が大きく変わるということがわかりました。
- 「収縮がとぎれないように体を動かしていく」感覚と集中力が必要だと思いました。
- 重心・支持面をしっかり作ることで体の動きが変わることがわかりました。難しいですが勉強になりました。
- 肩関節内旋位で脊柱伸展は難しいというのを言われて改めて自覚しました。
- バランス訓練など、漠然と外乱刺激を加えていたので、生かしていきたいと思います。
心に残った一言
・解剖学の視点から、動作を考える。