平成21年度 第3回 新人研修プログラム -実施講習会等の概要-

 

テーマ: 教科書では学べない摂食嚥下障害の基礎

開催概要

第3回新人研修プログラムの様子1

開催日:   平成21年11月11日(水)
会 場:   永生病院
参加人数:  58名
講 師:   下平由美先生
      (永生病院 リハビリテーション部
       言語聴覚療法部門 教育士長)

内容

1.はじめに
2.摂食嚥下とは
3.正常な摂食嚥下
  摂食嚥下の5期(先行期、準備期、口腔期、喉頭期、食道期)
4.摂食嚥下障害の評価・診断
  スクリーニング(RRST,MMST,FT 等)
  嚥下造影検査(VF) 嚥下内視鏡検査(VE)
5.摂食嚥下障害への対応
  誤嚥のタイプ
  嚥下障害のチェックポイントとアプローチ
6.症例を考える
  「胃に穴を開けるだけの簡単な手術ですから」(医師)
  「ではまず父の前に私の胃に穴をあけて下さい」(息子)
  「私に嚥下の評価はできていたのか・・・」(新人ST)

感想

  • 教科書では得られない事を学べました。また、実際に体験しながら学べたのでよかったです。
  • 最後の症例紹介とほとんど同じエピソードを、新人STとして経験していました。お話を聴きながら、涙が出そうになりました。RSSTのみしか行ってきていなかったり、PEG増設になっていたり・・・、まだ時間が残されているので、明日からもう一度自分にできることをしていこうと思います。
  • 摂食・嚥下ときいて難しい印象を受けていましたが、まず自分の体で起きていることを基本に考え、それを元にアプローチしていけばいいということを再確認しました。「目の前の患者さんをあきらめずにみる」という言葉を心に留めていこうと思います。
  • 多職種でディスカッションできる内容だったので勉強になりました。職場に持ち帰って、伝達しようと思います。
  • リハスタッフの視点がわかり、新鮮でした。普段聴けないような専門的な話が聴けてよかったです。
  • 最後の症例では非常に心に響きました。私もSTが介入していない症例を担当しましたが、意識レベルが低く、すぐにPEG増設になりました。しかし、PEG増設後すぐにSTが介入し、常食を摂取するまで可能になりました。私が早くリハ医師に相談していれば、結果が変わったかもしれないと感じました。
  • 看護師として見る視点とは違う事も多く、はっとすることもありました。食事介助の仕方も変わってくると思います。何が問題なのか、考えながら接していきたいと思います。
  • むせる→胃瘻と短絡的に思ってしまうのは危険であることを考えさせられました。
  • とても密度の濃い講義を、楽しく、しかもわかりやすく拝聴させて頂きました。下平先生の言葉の重みをしっかりと受け止めて、机上で学んだ知識(グライダー)を臨床場面(飛行機)で活用したいと思いました。本日は興味深いお話をどうもありがとうございました。
  • 「あきらめるな」の一言は、とても大切で重要です。「出来る」という前提でなく、「何が出来ないか」という眼で見ていけるようにしていかなければと思いました。
  • グループ内のコミュニケーションも考慮して下さったので、楽しく学ぶことができました。話が上手で聴きやすかったです。

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平成21年度 第2回 新人研修プログラム -実施講習会等の概要-

 

テーマ: 呼吸の基礎と理学的所見

開催概要

第2回新人研修プログラムの様子1

開催日:   平成21年 9月29日(水)
会 場:   北原脳神経外科病院
参加人数:  60名
講 師:   倉田考徳先生
      (北原脳神経外科病院
       リハビリテーション科 科長 理学療法士)

内容

第2回新人研修プログラムの様子2

呼吸とは
 生きる上で必須の呼吸とは一体何なのか
O2とCO2の役割
 酸素と二酸化炭素とは一体何なのか、正常とは何か
O2とCO2の異常(呼吸不全)
 酸素と二酸化炭素の異常所見とその意味について
低酸素血症の原因
 低酸素になる要因と病態について
高炭酸ガス血症とは
 高炭酸ガス血症の原因
 二酸化炭素の排出不全の原因とその病態について
理学的所見(聴診/打診/視診/触診/バイタルサイン)
 ベットサイドでの評価方法
まとめ

感想

  • 現在担当している患者様の呼吸状態と照らし合わせて聞けたので良かったです。
  • O2とCO2の区別がつきにくく混同してしまいがちなため、整理していく必要があると思いました。
  • STも呼吸に関わるにもかかわらず、知識としてほとんど持っていなかったと痛感しました。
  • 理学所見の見方のデモも加えて頂き、とても分かりやすかったです。
  • 苦手でとっつきにくかった部分をわかりやすく説明して頂き、大変勉強になりました。
  • 多くの病院が交流できる良い機会だと思いました。今後も継続して頂けたらと思います。
  • バイタルの数値的な異常の部分は臨床的に意識して対応を考えていましたが、その対応に対する理論立てが不十分であったことに気付きました。
  • 実際には運動前後で状態が大きく変動する患者様もいますので、そういった際にどう考えるかというきっかけになりました。

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平成21年度 第1回 新人研修プログラム -実施講習会等の概要-

 

テーマ: バイタルとリスク管理

開催概要

第1回新人研修プログラムの様子1

開催日:   平成21年 7月29日(水)
会 場:   北原脳神経外科病院
参加人数:  68名
講 師:   倉田考徳先生
      (北原脳神経外科病院
       リハビリテーション科 科長 理学療法士)

内容

第1回新人研修プログラムの様子2

バイタルサインとは
 バイタルサインの意味について
リスク管理とは
 バイタルサインとリスク管理の関係
 リスク管理の留意点について
血圧(血圧とは/計算式/異常所見/ショック)
 血圧は何を示しているのか、また異常値とその対処について
脈拍(心拍数とは/異常所見/拍出量と心拍数/運動処方)
 脈拍は何を示しているのか、また異常値とその対処について
呼吸(呼吸とは/異常所見/SAT/酸素解離曲線/呼吸不全)
 呼吸とは何なのか、異常所見とその対処方法について
まとめ

感想

  • 基本的な事ですが、普段数字だけにとらわれすぎて、なぜそうなるのか・・・ということがわかり、臨床でも見方が変わると感じました。
  • 忘れていた内容を再度復習出来たため、明日からのリハビリに生かしていきたいと思った。
  • 明日から臨床の場で使える内容だったので、良かったです。この様な場を開催して下さった倉田先生はじめ他スタッフの皆様に感謝します。
  • 基本的であると同時に最も大事な内容を分かりやすくご講義いただきとても勉強になりました。
  • もう少し応用的な部分も含めて頂けると更に勉強になると思いました。
  • バイタルサインのモニタリングの意味と、そのメカニズムについて再認識することができました。ありがとうございました。
  • OT1年目であり、バイタルサインについて詳しく学ぶ機会もなく、今回の講義は大変よい経験となりました。ありがとうございました。
  • ありがとうございます。大変勉強になりました。日々の臨床の中で実践していきたいと思います。 すごく分かりやすかったです。もう少し時間が遅ければありがたいです。

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