2011年度 新人教育研修 日程表
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テーマ: 明日から使える関節可動域訓練 Ver2
平成23年度第8回新人セラピスト教育研修 ご案内(PDF)
関節可動域制限は、臨床の場面において多かれ少なかれ問題点に挙がります。
養成校で学んだ基礎にプラスして、明日からの臨床の場面で使えるヒントを実技を含めて紹介します。
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成23年12月15日(木)
会 場: 多摩丘陵病院
参加人数: 80名
講 師: 中澤 幹夫 先生
(多摩丘陵病院 診療技術部 理学療法科)
内容
【1. 関節可動域制限とは】
拘縮(contracture)による制限 / 強直(anakylosis)による制限
【2. 骨格筋の構造】
筋繊維のタイプ / 筋繊維の粘弾性 / 筋膜の粘弾性
【3. 筋力】
等張性・等尺性・等運動性 / 求心性・等尺性・遠心性 / 筋力調整機構
【4. 筋連結】
隣接する2つの骨格筋の尖端同士が腱や靭帯を介して接続すること。
【5. 皮膚運動学】
皺ができると、さらに皺が深くなる運動が抑制される。
伸張されている部位を弛緩すると伸張方向への運動が大きくなる。
皮膚の運動方向は関節の骨運動と連動し、骨どうしが近づく運動では皮膚は関節から離れる方向へ動き、骨どうしが遠ざかる運動では関節に近づく。また、回旋運動では同方向に動く。
【6. 関節運動学】
凹凸の原理 / しまりの位置・ゆるみの位置 / 構成運動 / 副運動
【7. 運動療法の紹介】
軟部組織モビライゼーション / 横断マッサージ / 機能マッサージ / 筋の遊び
アナトミートレイン / 振動刺激
【8. 実技】
感想
- 肘の整形疾患の方をもっています。その方に試したいと思いました。
- 関節をROMtest通り動かすだけでは素人と同じと聞いてドキッとしました。
- もっと身体の組織を理解して介入していく必要があると感じました。
- 明日から出来そうな実技が学べました。
- 基礎中の基礎を学べて良かったです。色々学ぶ上で基礎は大事だと思います。
- 明日から臨床で生かせる知識が多くありました。意識して取り込みたいと思います。
- たくさん練習して技術向上していきたいと思います。
心に残った一言
「実際に患者に触れて、変化を感じ取ってください。」
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テーマ: 姿勢の評価~脳卒中の座位姿勢を中心に~
平成23年度第7回新人セラピスト教育研修 ご案内(PDF)
脳卒中片麻痺の座位姿勢の評価を中心に、どのように姿勢をみていったらよいかを解説します。
講師の今まで行なってきた研究から、エビデンスをもとに展開する評価ですので、経験を伴う細かな動作分析とは一味違います。初心者の方やSTの方などで、動作分析がむずかしいなあと感じている方のきっかけづくりとしてお勧めします。
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成23年12月8日(木)
会 場: 介護老人保健施設イマジン
参加人数: 88名
講 師: 木野田 典保 先生
(永生病院 リハビリテーション部 教育士長)
内容
【1. 姿勢を評価する上での基本的な考え方】
重要な評価・観察点(MIDLINE / SYMMENTRY / PATTERNS / BASE OF SUPPORT)
姿勢(体幹・四肢の位置を適切に保持する過程)と運動(身体を動かす過程)
筋緊張の分類(Hypertonia / Hypotonia)
【2. 右片麻痺者と左片麻痺者の座位姿勢の違い】
右片麻痺群では、麻痺側股関節内転筋に痙縮を出現させるような過剰な活動が予測される。
【3. 右片麻痺者と左片麻痺者の座位姿勢の重心位置による違い】
右片麻痺群では、非麻痺側大胸筋に痙縮を出現させる要素がある。
【4. 体幹の台形的対応と平行四辺形的対応による座位姿勢の特徴】
台形的対応群では、股関節を内転しカウンターウェイトとして使用。
平行四辺形的対応群では、股関節を外転し支持基底面を広げるようなかたちで対応。
【5. 体幹の回旋の相違による違い】
体幹の回旋や捻れを作り出している要因は、体軸の変位と、非麻痺側・股関節における屈曲・内転に抗する高緊張に由来する制限因子による。
【6. 実技】
感想
- 実技でできたのが実感できて良かったです。
- 左利きのデータもあると幸いです。ありがとうございました。
- いろいろな姿勢のタイプを図で分かりやすく、解説していただいたのでとても参考になりました。
- 今回の勉強会を機に、動作分析をしっかりしていきたいと改めて思いました。
- なぜ、その姿勢になるのか、緊張が高くなるかもう一度考えながら患者様をみていきたい。
- STでは姿勢について学ぶ機会が少ないため、今回の研修を機に姿勢について学び、訓練中の姿勢を良くすることで、ADL向上、身体機能向上への貢献ができればと思いました。
心に残った一言
「エビデンスをもとに展開する評価ですので、経験を伴う細かな動作分析とは一味違います。」
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テーマ: そうだ!画像所見を診てみよう!第2弾
平成23年度第6回新人セラピスト教育研修 ご案内(PDF)
画像所見を診ることは選択しうる評価手技の一つです。画像所見は知識と経験が必要で、最初はとっつきにくいものですが、患者様が模範解答となり、毎回答え合わせをしてトレーニングが可能です。最新鋭の機器も、解らないから使わないのでは宝の持ち腐れです。最初の一歩を踏み出すための基本的な内容を紹介します。
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成23年11月24日(木)
会 場: 東京天使病院
参加人数: 56名
講 師: 佐々木 良 先生
(東京天使病院 リハビリテーション科 科長)
内容
【1. 骨・関節の診断に必要な基礎知】
【2. エックス線検査の原理と読影の基本】
Alignment(配列), Bone(骨), Cartilage(軟骨), Distribution(分布),
soft tissue(軟部組織)
【3. 頚椎の画像と主要所見】
前後像:骨棘の側方突出 / 椎体の破壊的病変 / 椎間腔の矮小化
側面像:先天性頚椎癒合 / 後縦靭帯骨化 / 前靭帯・項靭帯石灰化 / 椎体破壊 /
棘突起骨折
動態撮影:頚椎脱臼・亜脱臼 / 椎間板変性による後方すべり / 脊柱管狭窄
【4. 腰椎の画像と主要所見】
前後像:椎弓間間隙・椎間腔狭小化 / 椎間関節の中央偏移 / 潜在性二分脊椎
側面像:転移性脊椎腫瘍 / 変形脊椎すべり症 / 脊椎カリエスなど
【5. 股関節の画像と主要所見】
大腿骨頚部骨折 / 骨粗鬆症診断(singh分類)など
【6. 膝関節の画像と主要所見】
変形性膝関節症など
感想
- 画像がたくさん出てきてわかりやすかった。
- レントゲン所見の診方についてどこの何を見るべきか学べました。ありがとうございました。
- とても勉強になりました。画像から予想・予測をたてて治療に活かしたいと思います。
- 解剖と画像所見が並び、比較して理解しやすかったです。ありがとうございました。
- 解剖学的な内容を含めながら基礎的な内容から教えていただき、今まで不明だった所が解決しました。
- 分かりやすい説明でしたが、OTとしては肩関節などもやっていただければと思いました。次回ぜひ宜しくお願いします。
- 嚥下に関わる知識も一部含まれていて、自分でも勉強してみようと思いました。
心に残った一言
「治療を進めるには、画像から症状を見ていくことが大事。」
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テーマ: 足部の評価~立位バランスを中心に~
平成23年度第5回新人セラピスト教育研修 ご案内(PDF)
※本研修会は入職1~3年目のセラピストを対象として企画しています。
開催概要
開催日: 平成23年11月10日(木)
会 場: ふれあい町田ホスピタル
参加人数: 89名
講 師: 石渡 和明 先生
(ふれあい町田ホスピタル リハビリテーション科)
内容
【1. バランスとは】
バランス=姿勢制御、動作時には常に姿勢制御が付きまとう
【2. ヒトの特徴】
直立二足歩行、上肢機能を有する、咽頭部の機能(呼吸・発声・嚥下)
バランス反応(抗重力伸展活動・立ち直り反応・平衡反応)
【3. 二足直立歩行のためのシステム】
前庭脊髄システム / 網様体脊髄システム / 脳幹 / 内側運動制御系
基礎的定位システム(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚・固有感覚)
【4. 足部の機能】
支持性・運動性・探索・操作
【5. 片麻痺患者の立位の問題】
安定性低下、筋緊張の増大・低下、使いづらさから麻痺側を意識から消してしまう
→姿勢の過剰な固定、麻痺側足部のアーチの変化・骨密度変化
【6. コアスタビリティー・先行随伴性姿勢調節】
腹腔内圧上昇による脊柱の安定化
上肢拳上時にヒラメ筋やハムストが先行して活動開始
【7. 実習】
閉眼片側立位、立ち上がりへの介入、立位のリーチ動作、片側立位での下衣の上げ下ろし
感想
- 足部の感覚入力について面白かったです。
- 片麻痺の方は当院にも多くいらっしゃるので、明日からためしてみたいと思います。ありがとうございました。
- 少しのことでこんなに変わるのかと思い、明日から患者様の何が足りないのか再評価、治療していきたいと思います。
- 更衣まで発展していたことは機能面とうまくつなげられておもしろかったです。
- ADLにむすびつく点まで教えていただき、明日からの治療のヒントになりました。ありがとうございました。
- 片麻痺の患者さんに対し、麻痺側にばかりアプローチしていたので、非麻痺側へも視野を広げていこうと思いました。
- バランス改善に対する非麻痺側へのアプローチについて、今後積極的に行っていきたいと思います。
- 非常に分かりやすく、実技も入れていただきありがたかったです。明日からの臨床に直結する内容と思います。
心に残った一言
「片麻痺患者さんの身体を、セラピストも体験してみよう。」
関連リンク
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