平成22年度 第3回 新人セラピスト教育研修 -実施講習会等の概要-

 

テーマ: 「明日から使える関節可動域訓練」

平成22年度第3回新人セラピスト教育研修
平成22年度第3回新人セラピスト教育研修 ご案内(PDF)

関節可動域制限は、臨床の場面において多かれ少なかれ問題点に挙がります。養成校で学んだ基礎にプラスして、明日からの臨床の場面で使えるヒントを実技を含めて紹介します。

開催概要

開催日:   平成22年11月10日(水)
会 場:   多摩丘陵病院
参加人数:  89名
講 師:   中澤幹夫 先生
      (多摩丘陵病院 理学療法科 科長)

内容

2010年度第3回新人研修プログラムの様子1

【1.関節可動域制限は何故起こるのか】
 関節可動域制限とは
 関節可動域制限の原
 拘縮、強直について

【2.骨格筋の構造と筋線維のタイプ】

【3.結合組織について】
 筋膜と腱のコラーゲン線維走行の違い、粘弾性とは

2010年度第3回新人研修プログラムの様子2

【4.不動が生体へ与える変化】
 不動による線維、蛋白質量、筋組成、筋小胞体、滑膜の変化

【5.関節可動域訓練】
 筋連結について
 軟部組織モビライゼーションについて
 ANATOMY TRAINSについて

【6.実技】
 肘関節、股関節に圧迫・牽引を加えた時の可動域の変化
 上腕二頭筋の軟部組織モビライゼーション(筋の把持の仕方)
 頭皮マッサージによる立位体前屈の変化
 皮膚へのアプローチによる股関節、手関節可動域の変化
 想像することで関節可動域を良くする

 心に残った一言:「リハビリのマッサージやROM訓練とは、その場で気持ちがいいというだけのものではなく、治療としてよくなっていくためのもの。」

感想

  • 簡潔で分かり易く、頭に入り易い内容でした。実技も多く、明日からの臨床に活かせる部分もあり、大変勉強になりました。ありがとうございます。
  • 実技を中心に臨床的な内容が多く、非常に勉強になりました。
  • ROM ex.に関してトータルに分かり易く、自分が得ていた知識の整理もしやすくなると感じました。ありがとうございました。
  • 一人職場で自分でやっていた事の確認や新しい場として今後もお願いします。新人だけでなく、1人でいるセラピスト向けで実技の確認といった形で開いて頂けるとうれしいです。
  • プラットホームを使用し、リハ室だったのでリアル感の中、学べました。
  • 学校では教えてくれない内容でしたので、大変勉強になりました。ありがとうございました。
  • ROMexを行うには筋のアライメント、関節の構造が分からなくては出来ないことが分かった。
  • 私はSTですが、関節可動域訓練の基本的な考え方、手技を理解できました。とても分かりやすかったです。実技指導もあり、明日からの臨床に役立てたいと思います。
  • 臨床の内容について非常に考えさせられる内容で、とても有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
  • 効果のみえる実技・理論の講義で非常にわかりやすかったです。ありがとうございました。
  • すぐに治療に取り入れることばかりで勉強になりました。ありがとうございました。
  • skin mobility の話は非常に若いセラピストには有効でした。気付けるかは本人の感受性であると思いますが、非常に楽しかったです。
  • ROMの今まで知らなかった知識を学ぶことが出来ました。臨床で活かしていけたらと思います。

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第3回 介護者講習会

 

日 時: 平成22年10月23日(土)  13:30 ~(13:00受付開始)
場 所: 介護老人保健施設 イマジン 2F
テーマ: 「一般的な介護技術について」~ホームヘルパーさんができる、こんな事あんな事~
※諸事情により、日時・内容が変更する場合があります。ご了承ください。

平成22年度 介護者講習会 ご案内

平成22年度 第3回 介護者講習会

 

内容:「一般的な介護技術について」~ホームヘルパーさんができる、こんな事あんな事~

日 時: 平成22年10月23日(土)
時 間: 午後1時30分~午後4時 (受付開始:午後1時)
場 所: 介護老人保健施設 イマジン 2F
定 員: 25名
参加費: 無料

平成22年度 第2回 新人セラピスト教育研修 -実施講習会等の概要-

 

テーマ: 「虚血性心疾患の運動処方・運動療法」

平成22年度第2回新人セラピスト教育研修
平成22年度第2回新人セラピスト教育研修 ご案内(PDF)

狭心症や心筋梗塞の虚血性心疾患は、高齢社会の現代で死亡率、発病率が高く臨床上、主病名や合併症として多く遭遇します。しかし、リスクの高さや評価・治療の困難性に皆さん困惑しているのではないでしょうか? そこで今回、虚血性心疾患の運動処方・運動療法を当院の包括的心臓リハビリテーションと合わせて概説します。

開催概要

開催日:   平成22年10月13日(水)
会 場:   東海大学八王子病院
参加人数:  81名
講 師:   宮古裕樹 先生
      (東海大学八王子病院リハビリ訓練科)

内容

2010年度第2回新人研修プログラムの様子1

【1.虚血性心疾患の分類】
 1)一過性心筋虚血(安定狭心症,不安定狭心症)
  症状:5~15分以内でおさまる一過性の痛み。安静にすると良くなる。
  原因:動脈硬化や冠攣縮、酸素の需要と供給のバランス
  対応:ニトログリセリンが有効。
 2)心筋梗塞
  症状:30分以上長く続く焼けつくような激しい痛み。
  原因:血管内プラークの破たん+血栓
  対応:一刻も早く救急車で病院に行く。

2010年度第2回新人研修プログラムの様子2

【2.虚血性心疾患の治療】
 一次予防:運動療法、食事療法、禁煙、薬物療法
 急性期治療:冠動脈インターベンション、冠動脈バイパス術
 二次予防:包括的心臓リハビリテーション

【3.心臓リハビリテーション】
 目的と効果、生存率、運動処方、AT処方の根拠とメリット、
 ATとPaeak VO2、MET、処方時の強度、
 レジスタンストレーニングの意義と安全性,リスク管理

【4.リスク管理全般】
 リハビリ中止基準、禁忌事項、病態の理解

【5.まとめ】

 心に残った一言:「患者さんの苦痛を取り除き、楽しく長生きをしていただく。」

感想

  • 難しい内容でしたが、何となく行っていた運動(バイタル等の最小限のチェック)もエビデンスが良く分かりました。施設なので医師の禁忌の指示もほとんどなく、今回教えていただいた事を十分に復習して、生かしていきたいと思います。ありがとうございました。
  • 膨大な情報で消化するのに時間がかかるかと思いますが、とても為になる資料や情報で勉強になりました。作業療法士でも心臓リハに少し詳しくなるよう勉強していきたいと思います。ありがとうございました。
  • 多くの情報を提示して頂き、多少ついていけない部分もありつつ、自力で幅広い勉強が出来ると思います。日常の臨床にて心循環に着目するきっかけになると思います。ご講演ありがとうございました。
  • 心疾患や心リハについての知識が全くと言って良いほど無かったのですが、宮古先生の講義を受けて、少し心臓に対する知識が増えた気がします。外来の患者さんにも心疾患を合併している方はかなり多いので、自宅での生活におけるリスク管理について、医療者としてご本人や家族に正確に伝えることも重要だと思いました。
  • 虚血性心疾患の運動療法について、専門的な知識を学ぶことが出来ました。私は1年目のSTなので、全てを理解することは出来なかったのですが、詳細な資料を作成して頂き、これを元に知識を再確認していこうと考えます。貴重な講演、どうもありがとうございました。
  • 心臓リハになかなか触れる機会が無く、大変勉強になりました。専門的な内容で再度勉強が必要だと感じました。ありがとうございました。平地歩行の評価など、器具を用いなくても可能な指標の提示もありがたかったです。
  • 急性期の心疾患を担当する機会は少ないですが、合併症・既往として心疾患のリスク管理を本日学んだことを活かしていきたいと思います。
  • 虚血性心疾患に対するリスク等の知識を深めることが出来、今後のリハに応用できるようにしていきたいと思います。ありがとうございました。

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平成22年度 第1回 新人セラピスト教育研修 -実施講習会等の概要-

 

テーマ: 臨床が変わる 60分間の軽イイ話(片麻痺編)

平成22年度第1回新人セラピスト教育研修
平成22年度第1回新人セラピスト教育研修 ご案内(PDF)

片麻痺をもった患者様の姿勢と運動に介入するとセラピストは多くの困難に出会います。
しかしこの困難性は、介入する我々が助長している事もあります。ヒトが効率よく動くためのイイ話と実技を紹介します。

開催概要

開催日:   平成22年 9月29日(水)
会 場:   北原脳神経外科病院
参加人数:  73名
講 師:   八児 正次 先生
      (北原脳神経外科リハビリテーション科)

内容

2010年度第1回新人研修プログラムの様子1

【1.セラピストの心構え】
  クライエントに喜ばれるセラピストとは

【2.脳機能と運動制御】
  脳損傷による臨床症状とは
  中枢神経系の可塑性

2010年度第1回新人研修プログラムの様子2

【3.片麻痺者のとらえかた】
  姿勢の評価・分析
  アライメント
  Core stability

【4.介入のヒント】
  うまい介助誘導とは・・・
  触れ方と姿勢筋緊張
  クライアントの動きに抗わない
  寄り添いながらクライアントの動きの幅を拡げていく

【5.座位立位で体験できる実技】
  立ち上がり:隣の人と肩を組んで立ち上がる
  自分の動きを相手に伝える―相手の動きを感じとり、学びとりながら動く。

【6.まとめ】

 心に残った一言:「リハビリテーションは日々“感動”できる仕事。」

感想

  • 実技を交えた教授は理解しやすかったと思いました。
  • ボバースコンセプトについての理解が深まりました。
  • 患者様との感覚の共有(感じ取ること)は難しいと感じましたが勉強していきたいです。
  • 新しい視点からみることができました。とても細かな意識を高めていくことで今まで感じることのできない反応をかんじると思いました。
  • 患者様へのタッチの仕方でも姿勢筋緊張は変化するため日頃の自分自身の触診の仕方も意識していく。
  • 立ち上がりの動作分析などはほとんど経験がなかったので少し知識をもって参加したいと思いました。
  • 今回の講習でもっと運動学を知りたいです。
  • 実技もあり、頭に入り易かったです。
  • 初めて知ること、聞いたことがあるけど…と言うことが、とても分かりやすく説明していただけて、面白かったです。
  • 患者さんが感じることが非常に大切だと感じました。
  • 基礎的な機能評価を再度確認し、姿勢アプローチを見直してみようと思いました。
  • もっと患者さんを感じながら、リハビリをしていかなければと感じさせられました。
  • とても難しい内容だと感じました。正しい評価の上に成り立つコンセプトだと思ったので更に勉強しなければと改めて感じています。
  • 非常に勉強になりました。今日の内容を踏まえ、知識・技術を向上させていきたいです。
  • 座学だけでなく、実技(デモンストレーション)もあり、楽しく聴講することが出来ました。私はSTですが、PTの先輩や同期から更なる知識を学んでいきたいと思います。

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